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日別アーカイブ: 2018年7月17日

中学英語『ラウンドシステム』

『ラウンドシステム』とは中学校の英語で授業で1年間に教科書を繰り返し使って学ぶことです。

 

埼玉県熊谷市教育委員会は本年度から、『ラウンドシステム』を市内の全中学生を対象に拡大しました。

 

英語4技能の定着を目指すことを目的に、1年間に英語の教科書を5週することを目安に学習を進めます。

 

各周ごとに行なう内容です。
1周目:教科書を開かず、絵カードをヒントにして本文の音読を聞きながら英文を習う。
2周目:教科書を開き、音声を聞きながら英文を追う。
3周目:教科書を音読し、英文をノートに写していく。
4周目:教科書の英文を空欄に設けた文章を音読し、ノートに英文を書く。
5周目:教科書の内容を自分の言葉で伝える練習に取り組む。

 

1周当たり約2ヵ月かけて学習します。

 

気になるのは定期テストの内容ですが、「聞く」「読む」「書く」を中心に問い、授業中の一斉指導や1対1の指導の中で実施するパフォーマンスで「話す」を見ます。

 

試験範囲はラウンドシステムに合わせて設定するため、ラウンドシステム1周目に学習をすすめる1年生の1学期の中間試験は、リスニングの問題が7~8割を占めるといいます。

 

ラウンドシステムは公立中高一貫教育校の横浜市立南高校附属中学校が開発し、平成24年から実施してきました。この中学校では確か3周だったと記憶しているのですが、熊谷市では5周ですか。

 

よく中学校の英語の教科書の本文はすべて暗記しろと教わったものですが、実践するのは難しいです。

 

しかし、教科書を5周もすると英文を自然のうちに覚えてしまうかもしれません。最大の効果はそこでしょうか。