小学生コース

小学生で重要なのは低学年からの家庭学習の習慣です。

2011年4月から全面実施された新学習指導要領のポイントは3つです。

[1] 量的変化: 教科書は小学1~6年平均で国語が25%、数学が31%増加しています。これに対して授業時間の増加は小学1~6年の合計で国語が6%、算数が16%です。

[2] 質的変化: PISA型の試験に対応するために国語では論理的な思考力や表現力を重視し、算数では考えて問題を解く習慣を身につけることが求められます。

[3] 上限規定から下限規定に変わり、歯止め規定がなくなり教える内容の上限はないということです。中学受験にどのような影響があるかはわかりません。

このような変化に対応していくためには、低・中学年から基礎力の定着をはかり、中・高学年でより深い理解を身につけなければなりません。しかし、学校では量の増加により説明がポイントに絞られることが考えられ、理解・定着は家庭学習に任されることが出てきます。つまり、低学年から家庭でのしっかりした指導が必要で、家庭学習の習慣が不可欠だということになります。家庭学習の基本としては非受験生では学年×10~15分が目安となります。

国語

国語はすべての教科の基礎です。書かれてある内容を正確に読むことが出来なくては算数の文章問題を解く事は出来ませんし、理科・社会の教科書の内容を理解できません。

今までの学校国語では、主に言葉の読み書き力と作品を味わう力と伝える文章を書ける力が求められてきました。また学校の小テストは漢字の読み書きテストがほとんどです。

しかし、中学受験の国語や中学の定期(中間・期末)テストで問われるのは漢字の読み書きを含む知識問題が2~3割程度ありますが、7~8割は内容を正確に読み取る力です。この正確に読み取る力は学校の授業ではほとんど習うことはありません。

内容を正確に読み取るには算数の公式にあたる基礎的な知識、ルールを身につけることが必要です。また、説明的文章と物語的文章では何を意識して読むのかが異なります。

主語と述語・修飾語、指示語、接続語は設問にあるから考えるのではなく、それらの関係を意識しながら読まなければ正確に読み取ることができません。

算数

算数の理解度の段階を大きく

[1] 計算ができない
[2] 計算は出来るが応用(文章)問題が出来ない
[3] 計算・応用(文章)問題もできる
に分けることが出来ます。計算ができない生徒は理解不十分のまま進んできていますので、その理解不十分のところまで戻って始めなければなりません。

計算・応用問題が出来る生徒はより難しい問題にチャレンジして理解を深めていきます。

計算はできるが応用問題ができない生徒(この層が一番多い)ですが、説明をしているときは解けても数日たつと解けなかったり、本質的に同じ内容の類題が解けなかったりします。このような生徒に多いのは問題文を理解して解こうとするのではなく知っている公式に数字をあてはめて答を出そうとすることです。考えないで解ける文章問題を解いてきた弊害ともいえます。たし算やひき算の意味を充分に理解できていなくても計算することはできます。

文章題が解ける生徒との違いは何か。問題文に対する取り組み方から違ってきます。解けない生徒は問題文を読んで理解ができてもできなくてもすぐ解き始めようとしますが、解ける生徒は理解できるまで読み返し、与えられた情報を整理してから解き始めます。
どこで躓いているか、どのような力が足りないのかは生徒一人ひとり違います。個別指導によりそのポイントをつかんで説明しない限り同じことの繰り返しで成績の伸びは期待できません。

授業の進め方

“完全担任制個別指導”なので、授業の度に講師が変わるということはありません。

講師1人に生徒1人
90分間常にマンツーマンで講師が隣におりますので、きめ細やかな指導を受けることができます。依存心が必要以上に高まらないように繰り返し質問して授業を進めていきます。やや苦手な教科の授業に向いています。
※個別レッスン・理社科コースなど、その他のコースもございます。

コース紹介

公立中学進学コース
小学校の小テストでは国語は漢字の読み書き、算数は計算と簡単な文章問題が中心ですので生徒が本当に理解して解いているのか判断つかないところがあります。新指導要領では前倒しにより2年生で「分数」、3年生で「小数」を学ぶことになります。また、問題とじっくり向き合って答を導くことが重視されますので、計算は出来るという前提で学校の授業は進んでいきます。分数・小数の概念が理解できていない大学生が多数いることを考えると、小学校の低学年に抽象的な概念である分数・小数を理解させることはとても根気の要ることです。粘り強く繰り返し教えなければいけません。

例えば4年生になって急にわからなくなるということはありません。それは1~3年生の単元の理解が充分でないということです。学年をさかのぼっての単元テストや質問をすることによってどこが不十分かを見つけて、そこから指導をしていきます。

私立小学補習コース
私立小学生の通塾目的は2つに分かれます。

  • [1] 授業がわからなくなってきている
  • [2] 中学で外進生に遅れをとりたくない

の2つです。

解からないところから戻ってやらなければいけないのは公立と同じです。しかし私立は日々の宿題や小テストも多くあり平行して進めていく必要があるので生徒にとっては大きな負担になります。学校のプリントやテキストを使って授業を行います。

また、外進生と競うには入試の過去問や新小学問題集の発展編等を使って対策します。

私立中学受験コース
私立中学の中堅校(首都圏模試偏差値40~55)受験を目指す生徒を中心に指導いたします。小学3年生から受付しております。3,4年生は国語・算数が中心で、4年生の後半から理科・社会を行います。中学受験で重要なのは“基礎”です。基礎の理解力が問われますので、学校の勉強をしっかりやることが重要です。基礎をしっかり理解していれば6年生からでも間にあわすことができます。

テキストは四谷大塚の“予習シリーズ”,“新小学問題集 中学入試編”その他を志望校の難易度に合わせて使用します。入試にでない不必要な難問はやらないで繰り返し解くことによって定着をはかり、自信をつけさせます。

公立中高一貫校受験コース
2011年度の大学入試において、都立初の公立中高一貫校である都立白鴎高校の一期生が5人の東大合格者を出しました。全国的にみてもすでに卒業生を出している公立中高一貫校の存在が高まってきています。費用が安く入学後の成績UPが望め難関大学の進学にも希望がもてるということです。机上の勉強だけでなく常日頃から社会的な出来事に関心をもち、それに対して自分はこう考えるといった習慣も必要になります。小学5年生から6年生の夏休みまでに国語、算数、理科、社会の4教科の基礎学力をつけます。6年生の夏休みからは適正試験ⅠⅡの対策を行います。質問の意図を正確に把握する力と自分の意見を表現する力をつけていきます。

英語先取り学習コース
2011年度より小学校5・6年生で外国語活動(英語)の授業が年35時間行われます。英語に慣れる・好きになることが重要ですので、フォニックスの教材を使って興味を持てる授業を行います。6年生の年明けからは中学の先取り学習を行います。
インターネット学習コース
当塾ではパソコンを使ってインターネットで国語と算数の授業(e点)を受けることが出来ます。塾でも自宅でも24時間いつでも、何回でも繰り返し可能です。自宅で受講の場合は3,000円/月かかります。予備校の講師の授業でとてもわかりやすいです。ただ受講するだけでなく講義ノート、問題をプリントアウトして理解度を確認することができます。