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月別アーカイブ: 2018年9月

台風と模試と

大型の台風が日本を縦断するというので、心配したのですが、無事中3の模試が終了しました。今週末に中間試験があるので、そっちに専念する生徒と模試も頑張る生徒にわかれました。

 

日中は台風の影響はそれほどありませんでしたが、勢力はまだ保ってるようです。首都圏のJR在来線も20時までということなので、答案を出して早めに切り上げます。

日本における学校の裁量権

OECD(経済協力開発機構)が、世界各国の教育実態をまとめた報告書「図表でみる教育2018」を公表しました。

 

学校経営に関わる裁量権について、学校で決められる範囲が加盟国平均が3割に対し日本は2割と下回っています。

 

学校裁量とされた2割についても国や県の枠組みの中で決めており、日本の教育制度における学校裁量権の小ささが浮き彫りになりました。

 

日本の場合、公立の小中学校で使用する教科書は教育委員会が決めるので、学校に決定権はありません。不本意な教科書で教えなければならない先生方も大勢いることでしょう。

 

国公立の中学校の教育課程や人事、予算などの裁量を比べると、38の加盟国と地域中、16カ国・地域で学校が最も多かったに対し、日本は自治体の裁量が大きいのが特徴とあります。

ただ、ドイツ、米国、フランスなども学校の裁量低く,制度の違いで大きく異なっています。

 

校長先生の給与の差が小さい(公表している国で下から2番目)のも日本の特長で、ベテラン教員が校長についていることが大きな要因ということです。

 

多様な生徒を育てることが求められているのに、均一的な生徒を育てるシステムがそのままでは何とも心もとない限りです。将来学校の先生になるという講師も大勢います。彼ら・彼女らの期待を裏切らないでほしいと思います。

神奈川県公立高校入試分析

午前中、新横浜で行われました神奈川県公立高校の入試分析会に参加してきました。

 

今年は社会が難しくなって、理科社会は全国でも最難関の問題になりました。
英語数学は並か中の上で、国語は10年変化がありません。

 

神奈川県の問題の特長は問題文が長いということです。

従ってどの教科も読解力が必要ということで、鉛筆をもって読むことが求められます。

 

つまり、読みながら傍線を引くだけでなく自分になりに図や表にしてまとめて整理しなければ解けないということです。

 

マークシートで答える問題では4択だと正答率が25%あっても不思議ではないのですが、それが18%ぐらいの場合はどう読み取るかなど役に立つ指摘が多々ありました。

私立大学は来期も厳しい

大都市圏の有力私立大学が合格者を大幅に減らしています。

文部科学省が都市部への学生の集中を防ぐために入学定員の管理を厳しくしたためです。

 

厳格化前の15年春と18年の合格者の比較です。

・      18年   15年春からの増減
早稲田  14,532人   -3,749人
慶應義塾    8,817       ―728
上智      5、085     ―1,224
学習院     3,526        ―521
明治      21,216      ―3,693
青山学院   7,331       ―2,772
立教    10,452     ―2,746
中央    15,189     ―1,435
法政   17,548      ―2,001
日本   29,730          1,126
東洋   21,540      ―2,929
駒澤     8,550      ―1,484
専修     8,473      ―2,434
(日大は学部新設などで増加になっています)

 

合計で38,000人減少しています。浪人も増えています。
文科省は来年も今年と同じ基準でいくと決めていますので、厳しい受験が続きます。

東大は英語民間試験を導入せず

東大が、2020年からの「大学入学共通テスト」の英語で導入される民間検定試験について、二次試験では受験生にスコアを義務付けない方針です。

 

国立大学協会は併存期間中、両方(検定試験と共通テスト)の受験を義務付けるとしましたが、東大は民間試験のスコア提出しないことを決めました。

 

東大が受験生に求める具体的な英語力の基準は、国際標準規格「CEFR(セファール)」で下から2番目のA2(英検で準2級~相当のレベル)レベルで、合否は従来型試験の成績を用いる方向です。

 

家計や住居地域で受験機会が左右されるとの懸念が指摘されなど意見が統一できなかったとありますが、東大は話す能力にはあまりこだわっていないのでしょうか。

 

学力テスト、4割で事前指導

全日本教職員組合(全教)は、毎年4月に小6・中3対象に国が行なう全国学力・学習状況調査について行ったアンケートの結果を発表しました。

 

調査は4~6月学校組織に依頼し、21都道府県・9政令指定都市の626校(小学校381、中学228、その他17)の代表者から回答がありました。

 

結果ですが、全国学力調査で過去問等の指導などの事前調査を行った学校が4割ありました。

 

事前指導の内容の内訳です。

・過去問の指導 7割
・春休みに調査を想定して宿題を出した 4割
・市独自の資料を使い指導 1割

 

調査結果の利用については、3割がコピーを取って自校で採点や分析をしていたとあります。

 

こうした調査による教育課程や教育活動への影響についてです。
・授業進度や学習単元の順番の変更した 1割
・出題傾向に沿って事前指導した 2割

 

明日からテストがはじまります

今日は時間ずらして通常授業と試験対策授業を行ないました。

 この3連休はテスト対策で終わりました。

 

明日(火曜)から私立高校生の試験が始まります。

 試験と並行して、先週末も今週末も文化祭もある高校もあって、慌ただしい雰囲気が続きます。

21年春入社(現大学2年生)は現行ルール維持 大学側に配慮

先日、経団連の中西会長が21年春採用から採用選考の指針の廃止を目指す考えを表明しました。

 

それにより、学生や大学側に不安が広がったため政府が調整に乗り出したました。

 

https://www.asahi.com/articles/ASL9P2VGNL9PULFA004.html?iref=comtop_8_07

 

21年春入社組は、日程が間近に迫っているため政府内にも「学生への影響を考えれば、現行の日程で行くしかない」との意見が強いようです。

 

経団連は、21年春入社組み以降について10/9の正副会長会議で指針の取りやめについて正式に決める方針です。

 

22年春入社組以降については、政府と経済界や大学が話し合いに入る方向です。

 

政府主導で決めることに疑問視する意見もありますし、政府に対して物申すと言われている現経団連会長ですので10/9の結果が注目されます。

コピー用紙があがる

19日の15時をもってA3とA4のコピー用紙の値段が上がるという案内先日がFAXで届いたので、つい1箱(A4 5000枚、A3 2500枚)を発注してしまいまい、今日届きました。

 

A4はまだかなり残っているのでつい気持ちが大きくなって無駄遣いをしないように注意しなければなりません。

 

コピー用紙は再生紙のものを利用しているのですが、最近古新聞・古雑誌とトイレットペーパの交換率が悪くなっているように感じるのですが、古紙業界で何が起こっているのでしょうか。

私立大学の入学定員について

 文科省は18日、都市部の私立大への学生集中問題に向け、入学定員を一人でも超えた場合、2019年度から超過人数に応じて助成金を減額するとした罰則強化策の導入を当面見送ると決めました。

 

http://www.tokyo-np.co.jp/article/education/edu_national/CK2018091902000196.html

 

罰則強化を見送る理由です。
① 一定の効果があった
② 追加合格が3月末まで出るために、受験生の心理的負担が大きい

 

2019年は18年と同様のルールを継続され、
・大規模校 110%以上
・中規模校 120%以上
・小規模校 130&以上
で助成金は不交付になるので、私大は今年同様合格者を絞ってきますので厳しさは変わりません。