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月別アーカイブ: 2017年4月

レジャーとはなにか

現代社会におけるレジャーとはせいぜい気ばらしやあそびや休息をいみするか、でなければ仕事のつまらなさからの逃避を意味するものとして消極的従属的ににしか考えられていない。

アリストテレスなどにみられるギリシャ的用法では、目的的行為が行われるような状態をさす。真にレジャーの名に値する活動は、それ自身のためになされるような価値のある活動としての音楽や詩や哲学的観照などであり、それは「高級文化」と名づけているものである。

 

中学3年生の国語の題材からとったものです。生徒と読解を行いながら2つのことを考えました。

 

①ギリシャ哲学はすごい!人間は退化しているのではないか。

②AI(人工知能)の進化により20年後には人間は1日2~3時間の労働で済むようになると予言する人がいます。そうなると余暇の時間をどう過ごすかが問われます。現代のようなレジャーの過ごし方ではすぐいきづまってやることがなくなってしまうかもしれません。

 

「高級文化」を身につける必要性はすぐそこまできているのかもしれません。

英語だけ、なぜ?

文部科学省の発表によると、全国の中学3年生のうち、国が中学卒業段階の英語力の目標としている「英検3級程度以上」に達している生徒は
2016年度 36.1%
で前年度から0.5ポイント下がったとあります。
国の目標は17年度中に50%に上げることです。

 

英検3級程度以上とありますが、実際に英検3級以上を取得した生徒の割合は18.1%で、他は英語教員が「同党の力がある」と判断した人数です。

 

高校3年生では、「英検準2級相当以上」の割合は36.4%で前年度の34.3%から上昇していますが、目標の50%にはまだ遠いとあります。

 

いつも思うのですが、英語だけ明確な数字で結果を求められるのは即実用に結びつくと考えられているからでしょうか。英語はあくまで道具にすぎませんし、全員が必要とするものではありません。
多くの日本人は日本語で考えます。母語はよりよく生きるために必要な身につけなければならないものです。
日本語の4技能を磨きたいものです。

ピカピカの新小学1年生・新中学1年生・新高校1年生

今日は公立の小学・中学・高校の始業式と入学式です。

 

お昼ごろには保護者(お母さん、お父さん)と一緒の新小学1年生や新中学1年生、新高校1年生の姿が見受けられました。

 

真新しい色とりどりのランドセルはそれぞれまばゆく輝いていました。

 

入学式にふさわしい穏やかな晴天でお日様も祝福してくれました。

 

新小学1年生には6年間学校そして勉強を嫌いにならないでほしい、新中学1年生には中学1年ギャップを乗り越えて逞しく育ってほしい、新高校1年生にはひざが隠れるスカート丈の長さが短くなるのもほどほどに、と思いながら通り過ぎました。

現代の中学生は背骨が曲がっている?

中学2年生のN君が整骨医に行ってきたというのでその訳を聞いたら、背骨が痛かったので見てもらったとのことでした。

 

結果、背骨が曲がっていると診断されたそうです。

 

本人いわく、中学受験の時に机にうつ伏せに近い状態で長時間勉強していたからとのことでした。

 

話を聞いていたY君も、実は僕も背骨が曲がっている、と話しました。
中学に入って部活で毎日重たい荷物を右肩に担いで歩いたのが原因だとのことです。

 

とにかく姿勢を良くしろ、改善が見られなければリハビリを行うと言われた、と言いつつ腰が前に曲がっていきます。

 

姿勢をよくしましょう。全てはそこからです。

 

今日で春期講習は終了です。明日は始業式、入学式です。

 

私立生はもう少し休みが続くので完全な通常授業になるのは来週からですが、明日から朝は少しだけ寝坊できます。

横浜市大和区又は相模原市大和区

中学2年生と話をしていたら、大和市は横浜市大和区、相模原市大和区になればいいのにと言っていました。

 

理由を聞くと、大和市と聞いてイメージするのは神奈川県ではなく奈良県がイメージされて独自性がないということでした。

 

確かに、大和というと歴史上では大和朝廷のイメージが強いので神奈川県のイメージは全国的には薄いかもしれません。

 

自分は大和市民ではないので、神奈川県大和市も歴史がありそうで悪くはないと思っているのですが、大和市の子どもたちがそのように感じているのだとすれば、大和市は何故大和市なのかを伝える必要があるのかもしれません。

新学期の準備です

東京の桜は満開宣言が出たようですが、家の近くの桜はまだです。

 

それでも、駅の近くでは「鴨居さくら祭り」が開催されていて、多くの屋台が出ていました。 桜のつぼみは大きくなっているので気温が上がれば一気に満開になるかもしれません。

 

今日は予定していた授業が休講になったので、面談が1件のほかは新学期の準備で1日が過ぎました。

 

高校の教科書が改訂になって新しくなるので、生徒から教科書と問題集を借りて進捗管理のためのスケジュール表の作成を行いました。新品の教科書はいいですね。大昔ですが、浮き浮きしながら教科書のページをめくったのを微かに思い出しました。

 

改訂された新版の教科書が我々に販売されるのは4月中旬以降になるので、それまでは生徒から借りて授業を行なうことになります。

 

教科書は4年か5年ごとに改定されて、それが小学・中学・高校と1年ごとなので、毎年改定される感じがしています。多すぎますよね。指導要領が変わる10年毎で十分だと思うのですが。

 

中学の教科書の準拠教材(問題集)は今年一気にデジタル化が進んでいて、各社差別化と囲い込みを図っています。

神奈川県公立高等学校入学者選抜学力検査の結果

平成29年度の県立高等学校学力検査の結果が発表になりました。

 

5教科の平成29年平均点/平成28年平均点です。

教科  平成29年   平成28年
英語   51.9    43.0
国語   73.1    64.7
数学   63.5    51.7
理科   46.9    46.5
社会   54.5    52.0

 

5教科の概要として、基本的な知識を問う問題の正答率は高かったが、条件を正確に読み取り考察する問題、知識や与えられた情報を活用する問題、複数の資料から必要な情報を読み取って思考・判断した結果を記述する問題の正答率は低かった、とあります。

基本的は知識は高いが、「思考力」「判断力」「表現力」は弱いということでしょうか。

 

今年(平成29年)からマークシート方式になり漢字の書き取りも選択になりました。過去の正答率と比較してみました。漢字は読み4問、書き4問出題されます。読みは選択ではなく記述ですが、書きは選択です。

 

正答率%(4問平均) 29年   28年   27年   26年
読み問題      65.1%  64.1  85.3  58.5
書き問題      90.5%   42.7  52.7  43.7

 

今年の書き問題の正答率が高いですね。書き問題の漢字は

「講演」「予測」「沿革」「率いて」でした。

来年からは難しくなることが予想されます。