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学習における中学2年生プロブレムとは?

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東大・ベネッセ共同研究プロジェクトが「子どもの生活と学びに関する親子調査2016」の結果を発表しました。

 

調査は、全国の小1~高3の子ども約16,000人とその保護者が対象で、方法は郵送かインターネットの選択で行われました。

 

調査の主な結果です。

1.中2生と高1生は1年前よりも学習時間を減らす生徒が5~6割いる

・学習時間の平均は、小1生から中1生までに堅調に増加するものも、中1生から中2生(約96分)で8分、中3生から高1生で約31分減少する。
小学1年  41分  (保護者が回答)
小学2年  50分  (   〃  )
小学3年  56分  (   〃  )
小学4年  71分
小学5年  82分
小学6年  92分
中学1年  104分
中学2年  96分 -8分
中学3年  125分
高校1年  94分 -31分
高校2年  93分
高校3年   171分

 

高校生は勉強しませんね。
何のために高校に進学するのか、現状ではほかに限られた道しか残されていないので仕方のないところかもしれません。

勉強がしたくなった時に何歳からでも戻って来ることができるシステムになるのが一番いいと思うのですが、現状ではその方向には向いているとはいえません。

 

2.勉強が「嫌い」は中2で初めて半数を超え、約6割に

小学1年  21.2% (保護者が回答)
小学2年  32.1% (  〃   )
小学3年  35.9% (  〃   )
小学4年  26.7%
小学5年  32.1%
小学6年  31.3%
中学1年     45.5%
中学2年  57.3%
中学3年     56.3%
高校1年  61.3%
高校2年  61.2%
高校3年     56.5%

 

調査は同じ生徒・保護者を対象に2年かけて行っています。

 

小3→小4で嫌いな割合が減っているのは意外です。抽象的な内容が増えていく学年なので逆に増加してもおかしくないのですが。

 

中1で14%増えるのは小学校と比べて量は増え質も上がるので予想される結果ですが、中2で12%増えているのはその流れでしょうか。

 

勉強が嫌いになる割合に比べて少ないですが、勉強が好きになった生徒も各学年で少なからずおります。その理由や取り組み方の興味深いデータもあります。それにつきましては別の日に書きます。この項続きます。