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学部・修士5年

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文部科学省は、大学の学部と大学院の修士課程を合計5年の一貫教育終了できるようにする新制度案を示しました。

文部省の案は、
① 学部で通常と同じように4年学んだあとで収支を1年で修了
② 学部での4年の間に修士の単位を先取りし、修士を1年で修了
のどちらかを大学が選び、文科省の認定を受けた大学・大学院が導入できるようにします。

経済協力開発機構(OECD)によると、日本の修士相当過程への進学率(2020年)は7.4%で、OECD平均20.4%とかなり下回り、修士のあとに進む博士相当課程への進学率も0.7%でOECD平均の1.5%よりかなり低いことが理由のようです。

計6年で学んでいた内容を5年に短縮して修士を「量産」しようとするかのような制度で「学びの質」を確保できるのかという素朴な疑問があります。

また、一方的に修士を増やす議論を進めるのではなく、大学院で学びたくても経済的な理由で学びづらい学生を支援するような議論が重要だ、との意見もあります。