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「英語教育」が国を滅ぼす

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作家・数学者の藤原正彦さんが文藝春秋の今月号に‟「英語教育」が国を滅ぼす”を載せていて、その中で小学校での英語の実害を3つあげています。

 

一つ目は、壮大な無駄ということ。
たとえ、小学校1年から毎週3時間ずつ英語を学習しても多少発音が良くなるだけではなせるようにはならない。そのために国語や算数の時間を減らされ、漢字や「九九」のままならない日本人が激増することが問題である。

 

2つ目は、日本人としての自覚の妨げになる。
幼い頃から英語を学び米英人に教えられるということは、米英的発想、態度、文化を向くな心に刻印されるということで、日本人としてのアイデンティティー形成の妨げになる。

 

3つ目は、教養を積む妨げになる。
小中高で英語などにかまけていると、古今東西の名著を読む時間がとれず、教養が身につかない。例外的に優秀な者を除き、「教養と外国語は並び立たず」で、かって英米文学者の中野好夫氏は「語学ができるほどだんだん馬鹿になる人間の方がむしろ多い」と述べた。

 

東京新聞に京都大学名誉教授の佐伯啓思さんも‟英会話力への幻想”の随筆のなかで英語民間試験、延期ではなく廃止を、と書いています。

 

2020年度から小学5・6年生の英語の授業が本格的に始まります。運動会を午前中だけにして授業時間を確保するといった話も聞こえてきます。このまま突き進んで大丈夫なのでしょうか。