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県教委Ⅰ期計画案  (その1)

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14日に県教育委員会より県立高校改革実施計画(Ⅰ期)の案が発表になりました。
県の改革は2016年度から12年間を3期に分けて実施予定です。

2016~2019 弟Ⅰ期    5校(削減予定数)
2020~2023 第Ⅱ期    5校
2024~2028 第Ⅲ期   10校以上

「県立高校改革基本計画」で示された重点目標が7項目あってそれが下記の3つの目標に分類されています。
Ⅰ 質の高い教育の充実
Ⅱ 学校経営力の向上
Ⅲ 再編・統合等の取組み

各取組みについて指定されている高校です。

Ⅰ.質の高い教育の充実

重点目標1 すべての生徒に自立する力・社会を生き抜く力を育成

(1) 教育課程の改善
教育課程研究開発校の指定・・・Ⅰ期では次の2つの研究テーマに取り組む
① 「新教科『公共』に係る研究」
指定校:湘南台、上溝、伊志田、瀬谷西、新郷、新城
② 「新たな学習評価に係る研究」
指定校:海老名、鶴見、光陵、茅ヶ崎北陵、大磯

(2) 授業力向上推進重点校の指定
授業力向上推進重点校の指定
指定校:伊勢原、麻溝台、七里ガ浜、藤沢清流、松陽、港北
ICT利用活用授業研究推進校の指定
指定校:上鶴間、城山、横須賀大津、秦野、横須賀大津、生田、横浜旭陵

(3)プログラミング教育研究推進校の指定
指定校:相模原総合、西湘、茅ヶ崎西浜、住吉、横浜緑ヶ丘

(4) 生徒英語力向上の推進  ⇒ 全校

(5) 歴史・伝統文化教育の推進
○ 逆さま歴史教育にかかる研究校の指定
指定校:大和南、秦野曽屋、津久井浜、舞岡、神奈川工業

(6) 学習機会拡大の推進
県立高校学習活動コンソーシアムモデル地域の指定
指定地域(予定):横浜北東・川崎地区、県央・相模原地区
*コンソーシアムとは、お互いに力を合わせて目的に達しようとする組織や集団。具体的には大学や企業でしょうか

(7) 学習意欲向上と確かな学力の育成
〇 確かな学力育成推進校の指定
指定校:菅、永谷、寒川、平塚湘風邪、津久井

重点目標2 生徒の個性や優れた能力を伸ばす教育

(1) 教育課程の改善
学力向上進学重点校の指定・・・28年にエントリーした学校を2年にわたって指定。その成果を指標に基づいて検証し、30年度に重点校として指定
エントリー校(予定):横浜翠嵐、 川和、 多摩、柏陽、光陵、横浜平沼、希望ヶ丘、横浜緑ヶ丘、横須賀、鎌倉、湘南、茅ヶ崎北陵、平塚江南、小田原、厚木、大和、
*エントリー校には特色検査が義務づけられているので、来年度の入試から川和、大和も特色検査が実施されることになります。

(2) 科学技術。理数教育の推進
指定校(予定):多摩、希望ヶ丘、横須賀、平塚江南、相模原

(3) グローバル化に対応した先進的な教育の推進
〇 グローバル化教育推進校の指定
指定校:神奈川総合、横浜平沼、横須賀明光、鎌倉、小田原、大和西
  国際バカロレア認定推進校の指定・・・31年度から実施予定
指定校(予定):横浜国際
○ 外国につながりのある生徒への教育機会と学習支援
日本語を母語としない生徒への学習支援、進路支援の実施。在県外国人等の入学者選抜募集の拡大
海外帰国生徒特別募集校:神奈川総合、新庄、横浜国際、鶴嶺、西湘、伊志田、弥栄
在県外国人特別募集校:川崎、大師、横浜清陵総合、伊勢原、座間総合、大和南、愛川、   相模原青陵、橋本、相模向陽館

(4) 国の研究開発にかかる指定事業の積極的な活用
○ スーパーサイエンスハイスクール(SSH)指定校:西湘、厚木
○ スーパーグローバルハイスクール(SGH)指定校:横浜国際、

重点目標3 共生社会づくりに向けたインクルーシブ教育の推進

(1) 教育相談体制の充実
○ 教育相談コーディネーター養成の拡充
○ ソーシャルワークの視点をもった教員の育成

(2) インクルーシブ教育の推進
○ インクルーシブ教育に関する学校支援の充実・・・障がいのある生徒の障がいや行動の特性を把握するために諸検査を実施し、その結果や教育課題等を含めて総合的な評価を通して支援する
○ インクルーシブ教育実践推進校の指定・・・29年度1期生入学
指定校(パイロット校)(予定):茅ヶ崎、足柄、大和西

以上が教育の充実に対する今後の県の取り組みです。
学力向上進学重点校の指定が30年度から新たに指定・実施されますが、10校(現エントリー校は17校)程度に絞られるとすればこの2年間の成果で判断されるので注目です。
この項続きます。