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新『大学入試共通テスト(仮称)』の課題

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昨日に引き続き新『大学入試共通テスト』についてです。

 

今日は新聞紙上で指摘されている懸念についてです

 

○国語の記述式の出題における採点の安定性や公平性について

・大学入試センターは昨年度、600人を対象に実証実験を行なった結果、自己採点と採点者の採点結果の一致率は約69%にとどまった、とあります。

・問題文の中のある部分に触れているかなどが正答基準になり、考えを文章化する力を問うていないとの指摘もあります。

・また、国語も数学も、個別試験でならではに思考のプロセスを丁寧に見ることができるので、大規模共通テストで無理してやるべきものか、という意見もあります。

 

○英語の「読む・聞く・書く・話す」四技能試験について

・方向性は間違っていないが、高校で身につけた英語の力を測る大学入試のあり方としてはどうか。

・民間検定の目的は留学やビジネスなど様々で、学習指導要領との整合性はどうか。

・費用の問題。検定料金は2万円を超えるものもあり、1・2年生のころから何度も検定に挑戦して慣れてできる子とそうでない子の差がでる可能性もある。

・国は予算の裏づけをせずに民間利用をすすめると、しわ寄せで子どもたちの格差が広がってしまう。

 

東大の南風原教授は「受験生に大きな影響があり失敗は許されない。期限ありきではなく、今回出た課題をさらに検討すべきだ」と話されています。

 

近頃は「結果をだす」との考えで強引に物事を進めていく風潮が見受けられます。日本における貴重な資源である“人”を育てる教育はそうであってほしくないものです。